外来が終わり患者さんがお帰りになると、仕事を終えたスタッフはすぐに追い出します。残業させないため?は主目的でありません。早く帰って自分の時間を使って欲しい、気持ちの方が大きいです。いや、それよりも、早く一人にして欲しい!です。人が嫌いな訳ではありません。コーヒーを飲みたいのです!流行の“ルーティーン”とでも言いましょうか。悪く言えば、カフェイン中毒ですが。美味いコーヒーを好む訳でも拘る訳でもないです、、、インスタントドリップで満足です。もちろん砂糖やクリームは入れません。
ここ10年来、ルーティーンに飲み始めたきっかけは「気持ちが落ち着く」のですが、あえて気にしなくなったのは、カラダに良いと信じてるからです。もちろん賛否はありますし、高血圧の人は控えるべきだとも思います。そんな中、最近も、循環器系医療雑誌の『Circulation誌』にも、適度なコーヒー摂取は死亡率の低下につながる可能性がある、主旨の論文が出ました。心疾患、2型糖尿病、神経疾患、あるいは自殺による死亡率が低いことが示唆されたようです。カフェインの効果は、前者の心疾患、糖尿病では関係なかったとのことで、どの成分が有効かは不明だそうですが、炎症を軽減したり、抗酸化物質として作用したりする可能性があり、“アンチエイジング”飲料と言えるかもしれません。
昔は “コーヒーは精神的にはいいけど、胃に悪い、便秘になる、肌が荒れる、肝臓に悪い、子供に毒、妊娠中はダメ、がんになる”とか悪いことも言われてましたが、根拠もないようで全くの誤解とも言われています(クセにはなり得ると思います)。逆にがん予防効果についての研究は、国内外で進んでいます。勘違いされた可能性として、コーヒーを飲む人の中には、喫煙者、ストレスが多い、運動不足、栄養が偏っている人の割合が多いのも影響しているかもしれませんが。
1日3〜5杯。ただし、だからと言って無理に飲まないで下さい。合わない方や、匂いが嫌いな方もいますから。だから外来にも持ち込めません。