昨日は日本一過酷な『第6回飛騨高山ウルトラマラソン』100kmの部に参加しました。
今日もひどい筋肉痛でしたが(多分、年齢的に明日がピークだけど(笑))、何事もなかったかのように仕事しました。誰にもバレずに、してやったりです。
第1回/第2回と参加していましたが、開院準備と開院後の忙しさで中断しており、4年ぶりの参戦でした。練習不足にて自分としては不本意な結果でしたが、なんとか制限時間内に完走でき(14時間以内)ホッとしています。完走率74.1%ですので、4分の1がゴールに辿り着けないんです。
自分も30km超えたところで右太ももが攣ってしまい、5分間動けなかった時には、もう諦めかけました。それ以外にも何度、棄権しようと思ったことか!その悪魔のささやき、多分、選手の誰もが聞こえているはず。その誘いに乗らなかった者だけが、ゴールテープを切れるのです。諦めないことが、何よりも大切です。
さて、前日の土曜日、診療後に急いで高山市に向かいました。受付のビッグアリーナへは、時間ギリギリ間に合いました。和やかなコース説明には、あの24時間テレビの坂本トレーナーもいらっしゃっていました。その後の夜は、お知り合いと「松喜すし」さんで呑んで喰って(マラソン前日にはご法度)、、そのおかげで、レース前半はキツかったです。。
翌朝は3時の起床で、4時45分にスタートでした。
スタート地点に整列できたのは、ギリ3分前でした。。まだ薄暗い中、いよいよ火蓋が切って落とされました。
皆さんもご存知の「上三之町」も、観光客に代わり、ランナーで埋め尽くされています。
マラソンに欠かせない「エイドステーション」。ほぼ5kmごとに存在しますが、この充実ぶり!汁物から、麺類、デザートなど至れり尽くせり。右下はpino(アイス)です。しかし味わってしまうと、ついつい長居しタイムが遅くなるし、胃腸にも負担になるので、よく考えなくてはなりません。
天候は憎らしいほどの快晴でした。暑くて暑くて、40km以降は、毎エイドで頭から水を被ります。
振り返るとすぐそこに、御嶽山はじめ、乗鞍、白山がクッキリ。
今にでもクマが出てきそうな、山の中も走ります。
50kmも走ったのに、まだ半分。あと半分。
エイドとエイドの間には、絶妙なタイミングで、『私設エイド』(ボランティア)が待ち構えています。コーラ率が高いので、人気があります。家族や友人、恋人を応援するついでのエイドも数え切れないぐらいありました。愛情のお裾分けで、元気をもらいます。
ミナモも応援に駆けつけてくれました。「さるぼぼ」もいました。
57kmの大エイドでは、大人気「飛騨牛焼肉」が待っていました!
トマトシャーベットやそうめん、やきそばで腹ごしらえです。
さて名物「千光寺」参りです。約300m登ります。もちろん、全部歩きですが。。最後に108段の石段。。
以降は、放心状態が続き、写メするのも忘れていました。
90km地点近くにも、この3km以上続く“えげつね〜坂”が待っていました。。
時計を見ると、「オッ!」走り続ければ、第2回大会の自己タイムを超えられる!?色気が出てしまったのが、あとの祭りでした。残りの10kmは休みたくても休めず走り続け、ゴールまで本当に辛かったです。
ゴール後は、恒例の(?)高山市長さんとハグ。
知り合いの1人は10時間切り!、もう1人も昨年より1時間以上も早かった、とのこと。
苦労してゲットした、完走メダル。
ウルトラマラソンは、マラソンとは違う競技ですね。精神修行みたいなもんです。心が折れ、諦めたら終わりです。自分の弱さ、強さ、を試すことができます。また、筋書きのない、自分が主役のドラマでもあります。終わるまで誰も結果が分からない、少しでも楽に早くゴールに辿り着くにはどうすべきか、常に計算して補給をしたり、歩いて休んだりする。うまくいかなければ、埋めあわせたり、修正する。人生の縮図と言ったら大げさでしょうか。 でも一番考えたことは、「俺って今、何のために、誰のために、何が楽しくて、こんな辛いことしてるやろ?」かな(笑)。この『ネガティブキャンペーン』をどうやってしずめるか、が一番のカギですね。